自分を追い込んでみよう③
午前6時に起床、午前7時に宿を出る。途中、コンビニに
寄って朝食を調達した。天気もいい。ツインリンクもてぎ
までのいつもの道のりは、スーパーGT開催ということも
あるのか、某所で極度に渋滞。先が思いやられた。前の
クルマが数台、横道へ逸れて、地方住民の生活道路へ。
ま、そこまで急ぐ旅でもないし、生活道路まで荒らすのは
マナー違反だと思うので、自分は渋滞の中で静かに待つ。
午前8時前にはメディアセンターに到着。早速、開店準備。
インタビュー対象は残り2名だが、ひとりはスーパーGTで
絶大な人気を誇るというW選手。しかるべき手順を踏んで、
アポありでインタビューする案も考えたが、偶然、W選手と
前日にインタビューしたO選手が一緒の場面に遭遇した。
そこへ割り込んで、W選手にインタビューをアポなしで突撃、
彼は快く受けてくれた。「GTに来るなんて、久しぶりじゃあ
ないですか?」と、彼はニヤリと笑う。こちらを憶えてくれて
いた様子だ。たしかに、W選手はFニッポンを離れてしばらく
経つし、僕はなかなか彼に会う機会もなかったし。こういう
ふうに気を遣うそぶりを見せるドライバーは、あまりいない。
久しぶりにもかかわらず、彼は完全にこちらへ心を開いて
セッション間際まで一方的に話してくれた。心配になった
チーム関係者が、あまりの長話に彼を迎えに来る始末。
W選手がファンに人気があることも、よく分かった。だって、
彼は寸暇を惜しむようにファンサービスに尽力していたし、
僕の取材途中にサインを求めに来た子供たちにも笑顔で
対応していた。取材内容とともに、あらためて彼の仕事の
様子には感服(のちに彼は王座に就くことになるのだが、
コース内でもコース外でも、W選手はその地位に相応しい
と思った)。このアポなし取材が終わり、あとはもうひとり。
T社のH氏もうまく捕獲できて、SチームのK氏のところで
取材させてもらった。これで、決勝は観ないで帰ろうかと
思っていたら、I社のF氏より新しい仕事の打診を受ける。
もう、いっぱいいっぱいだけれど、内容を確認して請けた。
それで、新たな取材が必要不可欠との結論に至ったので、
追加で数名のインタビュー。まずはNチームのT氏を捕獲、
アポなしでインタビューを済ませる。さらには、F氏に段取り
をしてもらってGT500ドライバーのH選手にインタビュー。
続いて、F3のY選手へやはりアポなしでインタビュー敢行。
結局、最短10分間、最長30分間のインタビューを2日間で
10本こなして終了。スーパーGT決勝は、50数周レースの
13周目にメディアセンターを脱出して、帰宅の途についた。
東北自動車道路は1000円高速の悪影響で、というよりも
慣れないドライバーのせいで混雑していたが、なんとか
無事に帰宅。でもね、高速道路の無料はやっぱり止めた
ほうがいいと思うし、1000円高速も早く止めてもらいたい。
それよりも、ここまで仕事を大量に請けた自分が心配だ。




